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棟方志功展に行ってきました


今日からゴールデンウィーク。10連休の初日です。
先日少し時間をつくって、鹿児島市立美術館で開催中の「棟方志功展〜世界への序章 富山・福光時代〜」に行ってきましたので、少し感想などを書こうかと。
日本の版画家・棟方志功が富山県福光町(現南砺市)に疎開していた頃の作品を中心に、世界へ飛躍した原点ともいわれる作品を多く展示している企画展でした。

社交的であること

予備知識ゼロで行ってきましたが、感想としては、なかなかによかったです。
(個人的には、展示会等で「よかった=得るものがあった」なのですが。笑)
いくつか考えたことを以下にだらだらと書こうと思います。

まず、棟方志功についてですが、師と仰ぐ柳宗悦(民芸運動を起こした哲学者)から、自我を超えたところに美が宿る「他力の美」を学んだ作家だそうです。
そもそも芸術家は孤独なイメージを勝手に持っていたので、その他にも宗教人、文化人らと交流するなかで、宗教観や芸術観を深めていったという、棟方志功の社交的なエピソードは少し意外でした。
しかしよく考えると、そもそも版を作って印字するという版画自体、大量生産するなどの工業的な発想にも近く、工芸品を愛した柳との親交は確かに納得できるなぁと改めて思いました。
幅広い分野の方と交流をもって見聞を広めること・深めることは、自身につながる大事なことでもあるなと。

時代に受け入れられる作品

作品自体ですが、うまいかどうかの判断はつけれませんが、とても色彩豊かでバランス感覚が優れているなぁと感じました。
特に緑や青などの色使いがとても印象的で、疎開先の福光の自然から来ているものなのかな?とも思いました。
その人がいる環境からどういう発想をしてそうなったのか、想像するのは作品鑑賞の楽しみの一つかもですね。

そして、鑑賞を進めていくなかで面白いなと思ったのは、福光という山林に囲まれている地域にもかかわらず、版板がなかなか入手できなかったというエピソード。
戦後の復興時期においては、木材は都市部に送られ、なかなか手に入らなかったそうで、大きい作品が作れなかったとのこと。
目まぐるしく復興していく時代が浮かぶ一方で、棟方の作品はとてもおおらかで優しい印象を受けました。
なにか戦後復興するなかで、棟方のおおらかでのんびりとした作品が前を向いて復興していく時代に受け入れられたのかなと思うと、作品と時代が呼応していたかのように感じました。
以前、読んだ芸術家・岡本太郎の著書に書いてあった「その人々の願い、方向を正しく捉えたものなら流行しないはずはありません」というフレーズが浮かびました。
企画を作ることを生業としている身としては、やはり時代をちゃんと読み取り、時代にあったものを生み出すこと、求められていることをやるのが重要だなと改めて思いました。

今回の美術の展示会で何を求めるかは、人それぞれだと思いますが、今回の棟方志功展で以上のようなことを感じました。
ゴールデンウィーク、行こうかどうか迷ってる方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?面白かったですよ。

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