マルヤガーデンズ10周年に思うこと

5月に入りました。少し寂しいGWですが、自分は変わらず仕事しております。笑

さて、4月28日で、鹿児島市にある商業施設・マルヤガーデンズが10周年を迎えました。
未だに「元マルヤの市村さん」と紹介されたりするのですが、経歴を見ていただければわかる通り、以前はマルヤガーデンズに勤めていました。
しかも、大学院まで建築を学んで、新卒入社。
当時を振り返るとなかなか異色な進路だったと思います。笑

そして、今の自分があるのは、マルヤガーデンズと、それを立ち上げた玉川惠さんのおかげだなぁと思っています。
(玉川さんはちょうど一年前にご逝去されています。未だに信じられないし、悲しい。)

建築を学んで新卒で商業施設に入社

マルヤガーデンズとの出会いは、大学院生の頃。
当時、建築設計の勉強をしながらも設計することに苦手意識を覚えていた時に、SNSを介してコミュニティデザイナーの山崎亮さんに出会いました。
山崎さんからは「人口減少時代において新築なんて建たないよ」「これからコミュニティが大事になってくる」という話を聞き、とても感銘を受けたのを未だに覚えています。

そのときに紹介してもらったのが、地域のコミュニティが利用できるスペースを有している商業施設・マルヤガーデンズ。
(思い返せば、かなり思い切った計画をされていたんだなと思います。)
プロジェクトの話を聞き、コーディネーターの役職を知って、玉川さんに直談判して、入社させてもらいました。
(新卒採用の予定はなかったそうですが。。。笑)
いわゆる、なだれ込み入社です。

人生の分岐点

入社してからは、販売促進部というところで、商業施設としての販売促進企画を考えたりしながら、コミュニティスペースの運営をしていました。
企業としての利益を考えながら、商業施設とコミュニティの良好な関係をつくるために日々悪戦苦闘。
いろんな方にお世話になったり、たくさん怒られたりもしました。笑

コミュニティスペースの利用は多いときで月に45件程度のイベントが開催されていたこともあって、本当に多くの人と出会い、多くのことを学ばせていただきました。

今でもその時に出会った人たちと仕事をさせていただいているので、本当に人生の分岐点はマルヤガーデンズだと思っています。

そのマルヤガーデンズができて10年ということですが、自分が退社してすでに6年。
館内に知り合いも少なくなってきています。(ほんとあと数人程度)

寂しくもあるけれど、この10周年を、開業当時から知っている(関わっている)人も途中から知った(関わっている)人も同じくらいの熱量でお祝いしている感じが(SNSなどを見る限り)見てとれてなんだか嬉しくなっている今日このごろです。

マルヤガーデンズからコミュニティについて考える

コミュニティという言葉は、マルヤガーデンズに入社する前から考えていることのひとつです。
「コミュニティには、それを引っ張る人が必要だ」みたいな議論をたまに見たりするのですが、マルヤガーデンズの動きを見ていると少し違う気がしています。
今のマルヤガーデンズにコミュニティを引っ張る明確な人はいない(と思う)。
けれども、これまでの蓄積と、今ある場や環境がコミュニティを集める場にさせていると思います。
地域のコミュニティを受け入れる器として機能する、そんな感じ。

うまくいくコミュニティとは、引っ張る人ではなく、良い場や環境、そこへの経験が必要なんだと思えています。
根暗でコミュ障の自分が未だに、飽きずにコミュニティやまちづくりといったことを仕事にできているのは、引っ張るリーダーになろうと思わずに良い場や環境をつくりたいと思っているところにも理由があるんじゃないかなと思っています。
マルヤガーデンズの10年間は、それを教えてくれているような気が勝手にしています。


10年の月日のなかで、関わり方は変わってしまったけれど、今でもマルヤガーデンズは、僕にとって大切な場所です。
そして、それをつくってくれた玉川さんには改めてお礼を言いたいです。
ありがとうございます。

そして、今もマルヤガーデンズを盛り上げようと尽力されている運営の皆さんにも感謝したいです。
10周年、おめでとうございます。


コロナウィルスが落ち着いたら、買い物しに行こう。

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